京都新聞8月29日号にて紹介されました

京都新聞8月29日号にて、大村しげさんの生誕100年についての記事が掲載されました。

少し前に取材があって、記事にて、このホームページや家庭画報.comでの連載についても紹介をしていただいています。

記事は研究の第一人者でいらっしゃる横川公子先生のインタビューが掲載されていて、大村さんの生活様式について分かりやすい解説がなされています。

今春、活動を始めたときに京都のメディアに手紙を書いておきました。今回、手紙を目に留めてもらっていたのだとわかり、嬉しく思いました。

膨大なエネルギーを費やして、京都の情報を書き続けた大村さん。にもかかわらず、著書はほとんどが絶版状態で、図書館や古本屋でしか手にすることができません。

また、図書館でも開架(手に取れる棚に置かれた状態)ではなく、書庫に納められているケースが多くて、指定して書庫から持ってきてもらう必要があります。つまり、現在、大村しげを知らない人が、偶然に”大村しげ”という存在に出会う確率はかなり低いのです。

いま、私の活動は、思いがけず、チャンスをいただいた家庭画報.comの連載が中心になっています。連載では、大村さんの書き残した名所や名店を紹介し、読者が大村さん愛したものを追体験できるように提案をしています。

そうした観光の一助となる入り口を設けていながら、私の本心は一人でも多くの人が横川先生のおまとめになった「大村しげ 京都町家ぐらし」(河出書房新社)にたどりつくきっかけになればと思っているのです。

私の小さな活動でどこまでのことができるかわかりませんが、京都に生まれた者として、大村さんの功績を伝える努力だけは、しておきたいと思います。