かしらいも

あけましておめでとうございます。

新年早々、YouTubeに新しい動画をアップしました。

今回は、かしらいものお雑煮の調理動画です。

動画はこちら →  https://youtu.be/CnZBHOqvwX8

 

大村しげさんは、『ほっこり京ぐらし』(淡交社)、『京の食べもの歳時記』『京のおばんざい』(ともに中央公論社)などで、かしらいものお雑煮について紹介しています。

「このかしらいもは、三が日で一個というおうちやら、男の子だけというとこもある」

『ほっこり京ぐらし』より

 

かしらいもを入れた白みそ仕立てのお雑煮は、京都の伝統です。お出汁はかつおではなく、昆布でとります。これについては、仏前にも備えるため、と『京の食べもの歳時記』(中央公論社)に書かれています。

 

今回、かしらいもは、大村さん推奨の錦(市場)の川政で購入しました。

価格は小300円、中750円、大680円。

大きすぎるのが敬遠されるそうで、中サイズの価格は、大より高いと店頭で聞きました。

 

川政では泥付きのままで売っています。近所のスーパーや青果店では、洗った状態で売っているのが一般的です。

皮は分厚くむきます。大村さんの記述では、かさが半分になるくらいといいますから、かなり大雑把で構いません。普通、里芋は上下に向きますが、大きいので、ついついリンゴのように水平にむいてしまいます。

雑煮大根は、長さ10~15cmくらいの小さい大根です。5、6本束ねて売られています。安いと250円くらい。川政では700円。

 

かしらいもは、本来、鍋でじっくり茹でますが、それだと時間がかかりすぎるので、炊飯器を使用しました。お水の量は、おいもの頭までつかるくらい。

通常の炊飯モードで炊くだけです。我が家の炊飯器では、一度、調理時間が「残り1分」まで進んだ後、自動で「残り14分」に延長されていたので、1時間14分程度の所要時間でした。

心配な方は、ゆであがったあとで、おいもの底から串を刺して、火の通りを確認してください。

お椀に盛るときにも注意が必要です。先に汁を入れたお椀に、おいもを放り込むと、汁が飛び散るので、おいもを入れてから汁を注ぎます。

『ほっこり京ぐらし』には、かしらいもの習慣とともに、大つごもり(大晦日)から新年を迎えるまでの様子について書き残されています。

多くの習慣が失われていくなか、著書から昔の年末年始の暮らしをぜひ学んでみてください。