国立民族学博物館に行ってきました

大村しげさんの遺品が収蔵されている、大阪の国立民族学博物館(みんぱく)に行ってきました。

20年前に大村さんが亡くなった後、姉小路の自宅に残されていた遺品は、国立民族学博物館(みんぱく)に「大村しげコレクション」として収蔵されました。

国立民族学博物館 外観

その数は4万5128点、2トントラック5台分あったと、「大村しげ 京都町家ぐらし」(河出書房新社)にあります。

20世紀の暮らしを知る研究材料として、遺品の行き場が見つかったのは幸運でありました。

その一部が、みんぱくに展示されています。同施設は大阪の万博記念公園にあります。1970年に開催された万博会場跡地です。

クルマの場合は日本庭園駐車場に止めるとスムーズです。駐車場からは太陽の塔の背中が見えました。万博のみならず、1970年代の象徴のような存在ですね。

正面から見るには別に日本庭園の入場料(おとな250円)が必要です。塔内部も予約制で公開されています。

 

入場料は420円。館内は大きくABCの3ブロックに分かれていて、最後のC5「日本の文化」のなかにコレクションは展示されています。

ひとつのショーケースが、大村しげコレクションになっています。

ケースの前面と裏面に、大村しげコレクションが収められています。
手前は五辻の昆布、石野味噌、麩嘉、半兵衛麩、ぎぼし、田丸弥の説明書など。

大村さんは、なんでも残しておく人だったので、生活道具のほか、食品に添えられていた説明書、パンフレットなども残しています。

 

 

『徹子の部屋』にも出演されていたのですね。これは知りませんでした。

 

なり田、かね正、和久傳、しば久、いちま鮨、精進料理のお店(志我玉または志我王と書かれているのでしょうか?)

中央列に西陣青年の家に勤務した際の辞令、青年の家の会報がありました。
日本各地の観光地のパンフレット。大阪、滋賀、兵庫、東京、名古屋などのお店については著書に記載があります。そのほかの観光地については、特に記述もないので、実際に行かれたのかどうかははっきりしません。

 

みんぱくでは、大村しげコレクションに、たどり着くまで興味深いものが多すぎて、しっかり見ようと思うと一日がかりになるでしょう。

日本の祭りの衣装なのに、バリ島の舞踊の装束にとても似ています

 

地域ごとに、系統立てて紹介されているので、民族文化が海を渡って少しずつ変化しながら、日本にたどり着いたのだなあと感じさせました。大村さんは、そんなルーツをバリ島でも感じておられたようです。

機会があれば、ぜひ、みんぱくに足を運んでみてください。