さんしょ

YouTubeに、新しい動画をアップしました。

今回は、『大村しげの京のおばんざい』(中央公論社)で、大村さんが紹介した、さんしょを調理しました。

動画のリンクはこちらです。 → https://youtu.be/_lOmh2FcxgY

さんしょの実を濃口醤油でたいたものです。と、申しましても、調味料や具材として使う性質のもので、調理というほど大げさなものではありません。

大村さんは、5月になると、さんしょをたき、そこからの1年は調理に使っていたことが、記されています。

 

向う、一年間、塩こぶやらちりめんじゃこをたくときに、ないと困る。

『大村しげの京のおばんざい』(中央公論社)より

 

本来、さんしょは5月に準備しておくものなので、遅れてのご紹介で恐縮です。

今回は、大村さんの行きつけだった、錦の川政さんから冷凍保存されているものを取り寄せました。

注文の翌々日には届きました。

 

丁寧にちぎっているうもりでも、短い茎が残っていて、おたまじゃくしのようになっているものが混じります。洗って陰干ししたあと、さらに茎を見つけてちぎりました。

 

200gのうち半分ほどを、撮影で使用しました。それでも、一粒ずつ、実をちぎるのに、1時間近くかかりました。作業していると、ほんのりと柑橘のような爽やかなにおいを感じたのですが、気のせいでしょうか。

 

 

濃口醤油で小一時間ほど、たいたでしょうか。実が、見慣れた黒い姿になりました。そして、部屋には醤油と山椒の混じった香り。そうや、鞍馬に漂う、あの香りや。

また、大村さんは『大村しげの京のおばんざい』で、鞍馬の辻井さんがさんしょをたいた食品を各種販売していることを紹介していました。

シンプルに実を醤油でたいただけの「山椒の実」も販売されていますので、お手軽に調理に使いたい方は、どうぞ。

 

 

実際にたいてみたところ、動画よりも、醤油はやや少なめでよかったように思います。その代わり、焦げ付かないように、目を離さないようご注意ください。