野菜の油煮(あぶらだき)

本日、YouTubeにて、新しい動画を公開しました。

今回は『ほっこり京ぐらし』(淡交社)に、大村しげさんが書き残した「野菜の油煮(あぶらだき)」を調理しました。

動画のリンクはこちら https://youtu.be/zBcVJWWPMPY

好きな野菜を、多めの油で炒める料理です。

名前こそ、油煮ですが、実際に試行錯誤して作ってみたところ、油を多めに使った炒め物と解釈するのが正しいように思えました。

大村さんは”青と(青唐辛子)”が好きで、油煮に入れていたことが『ほっこり京ぐらし』に書かれています。

一度、試験的に作ったときは「油煮」、つまり煮物であろうと考えたのと、記述に油を「たっぷりと」とあるので、天ぷらのように大量の油を使い、なんだか様子がおかしいと感じたのです。

大村さんは、各家庭の味付けがあるだろうからと、レシピに具材や調味料の分量を意図的に書かない方でした。今回の料理については写真もないため、動画で大村さんの調理と同じに再現できているのかはわかりません。ただ、似たようなものにはなっているはずです。

実際に調理して気づいた点をいくつか補足しておきます。

・今回、油は150Cを使用。少し多い印象でしたので、100CCくらいでもよかったような。

・油に入れた砂糖はあっという間に黒い塊になってしまいます。こうなったら失敗。かき混ぜて焦げ付かないようにしてください。また、かき混ぜ続けても砂糖が油に溶けることはありません。砂糖が柔らかいうちにしょう油を差し、野菜を入れてください。茶色くてもこもこした砂糖は、野菜を混ぜているうちに、具材に馴染んでいくので、気にせず野菜を入れて構いません。

これは失敗した時の様子です。砂糖が焦げて黒い塊になっています。
かき混ぜながら砂糖を入れると、うまく飴色になります。ただし、いつまでもかき混ぜ続けないで、手早く作業を進めてください。
しょう油を差したら、砂糖は柔らかい泡のようなカラメルになります。気にせず、ここに野菜を入れてください。混ぜれば砂糖は野菜に馴染みます。

・いり上げたあと、油気が気になる場合は、こんな感じで紙を敷いて吸わせるとよいです。

 

しょう油を入れると、はぜるのでその点に注意すれば、あとは特に難しい工程はありません。

できあがり。

 

夏のうちにお試しください