いかご飯

夏が終わり、今日から9月です。

大村さんの書き残した秋のおばんざいのなかから、『京暮し』(暮しの手帖社)にある「いかご飯」を作ってみました。

「いかめし」といわず、「いかご飯」という言い方が上品でいいですね。

暑い間は白いご飯のほうがよかったけれど、涼風がたちはじめると、ちょっと味付けご飯が食べとうなる(『京暮し』より)

本には「やりいかがよい」と書かれていますが、近所では、するめいかしか手に入らず、そちらで代用。
やりいかは、するめいかよりも高級で、すしネタに使われます。

 

 
 
手順:
・お揚げを、短冊に切ります。※記述にはありませんが、油抜きしました。
・いかを下ごしらえしたら、短冊に切ります。※今回は、するめいかなので、筒で切っています。
・お米を炊く水の量は普段と同じで、それに加えて、薄口しょうゆ、清酒を入れます。
・具材をお米に混ぜて炊きます。
・炊けたら、しばらく蒸らし、混ぜて完成。

 

 

下記もポイントです。

いかは皮をひいてもよいけれど、そうすると、炊きあがったときの、いかの香りが少ない。(『京暮し』より)

 

分量:食材と調味料の具体的な量は本に書かれていなかったので、適当です。
お米は2合、いかは2杯、お揚げは1枚。
薄口しょうゆは、テーブルスプーンに4、5杯分ってところでしょうか。お酒は、それよりも少々多めに入れました。

 

今回も羽釜で炊飯。炊飯器でないため、下ごしらえとして、お米を30分ほど水につけておいてから、具材を入れて炊飯します。

 

 

ですが、うっかり、先に具材を混ぜてしまったので、上の状態で30分ほど置いてから炊きました。

私は面倒くさがりなので、羽釜や鍋でご飯を炊くとき、火力調節をしません。
非常に弱い火で過熱して、20分くらいすると、軽く焦げたようなにおいがしてきます。そのにおいを炊きあがったサインとして、火を止め、蒸らして開けています。

 

さて、仕上がりは。かなり適当に作ったのに、おいしい。

そして、夏を惜しんで、ししとうを焼いて一緒に食べました。

記述によると、青のりや、もみのりをふるとさらに香りがよくなって、おいしく食べられるそうです。

 

今日は、冷房なしでも過ごせるくらい涼しかった。秋の気分も感じつつ、食べるいかご飯はいいものですよ。涼しくなったら、味付けご飯が恋しくなる。そんな大村さんの心境も、食べればわかるのではないでしょうか。