今回は、大村さんが本名で活躍していた時代の一冊『主婦』(平凡社)を紹介します。
検証
昔の焼きいも
大村さんは、かなりの焼きいも好きだったようで、度々、焼きいもについて書いています。
いまでは、焼きいもといえば丸焼きが普通だけれど、昔の京都では丸焼きとは別のスタイルが一般的でした。そんな話も、大村さんの記述からわかります。
京都の焼きいもは、丸焼きは丸焼きで別にあって、ふつうは分厚う切ったのを、浅い底の平らなお釜に並べて焼く。(『とっておきの京都』より)
栗ご飯
日本橋三越に行ったら、丹波の栗を売っていたので、うれしくなって買ってきました。
大村さんは、栗がかなりお好きだったとみえて、栗について、あれこれと書き残しています。
今回は記述を基に栗ご飯を炊きます。
氷ご飯ときぬごし
春先からの新型コロナ騒動で、京都に帰省するわけにもいかなくなり、まもなく夏が終わります。夏が終わるまでに、大村さんが書き残した夏の、おばんざいを少し作っておきたくなりました。
岩屋山志明院へ
先日、仕事を兼ねて10日間ほど京都に帰省していました。
その合間にも大村さんの足跡を辿り、あちこちへ。
今回、訪問した中で一番特別な場所が、岩屋山志明院(しみょういん)です。
続きを読む 岩屋山志明院へ夏越の祓
おばんざいの大村しげ
今回は大村しげさんとメディアの関係について、考えてみましょう。
大村しげさんを紹介するときに、ほとんどの場合「おばんざいの」と前置きが付きます。
朝日新聞での共同連載『おばんざい』が、その後の方向性を決定づけたのですから、
それも当然と言えるでしょう。